Github Flowにもとづくどうぶつしょうぎ開発
前節のじゃんけんゲーム開発では,主開発者と共同開発者の2人でGithub Flowにもとづくチーム開発を実際に行った. 本節では,どうぶつしょうぎ1を題材に5~6人のチームでGithub Flowにもとづく開発を行う.
なお,じゃんけんゲーム開発の際はGitクライアントをどのように操作するかまで含めて資料として提示したが,どうぶつしょうぎについてはGitクライアントの詳細な操作方法については説明しない.じゃんけんゲームでのGitクライアントやGithubの利用方法を確認しながら,下記Github Flowのルールにしたがって開発を進めること.
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ブランチにあるものは何でもデプロイ可能である- 新しい何か(機能追加やバグ修正などなんでも)に取り組む際は,説明的で分かりやすい名前のブランチを
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から作成する - 作成したブランチにローカル(開発者のマシン)でcommitし,サーバー上にも定期的に作業内容(commitしたもの)をpushする
- フィードバックや助言が欲しいとき,あるいは作成したブランチでの作業内容を
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ブランチにmergeしても良いと思ったときは,Pull Requestを作成する - Pull Requestは自分以外の誰かがレビュー(作業内容の確認)をしてOKを出してくれたときのみ
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ブランチにmergeしてよい - mergeをして
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へpushしたら,直ちにデプロイをする
本演習においてどうぶつしょうぎは,Step0~Step9まで実装するべき機能が分かれている.各StepではそのStepの機能を実現するための複数個のTaskが定義されており,各Taskの内容としてどのファイルをどう実装するかが提示される.例えばStep2では盤面にどうぶつしょうぎのコマを表示する機能を9つのTaskによって実現する. 演習では,StepごとにどのTaskを誰が実装するかを話し合って決定し,手分けして実装を進める.その際,じゃんけんゲーム開発で行ったように,開発者毎にブランチを作成し,完成したらPull Requestを作成し,誰か他の人にレビューをしてもらい,問題なければMergeするという手順を忘れないようにすること.
以降ではまず「どうぶつしょうぎ」の仕様とGithub Flowにもとづく開発の流れと準備作業について説明し,その後でStep0~9として,実装すべきソースコードとTaskについて示す.
1. どうぶつしょうぎは女流棋士の北尾まどか氏がルールを考案し,商標登録されています. ↩